WSLとVisual Studio Codeでの開発環境を作る

Visual Studio Code
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Visual Studio Code

Visual Studio Code(VSCode)はMicrosoftの提供する開発環境です。
Visual Studioは有償ですが、Visual Studio Codeは無償で使えます。

WSL

Windows Subsystem for Linux(WSL)を使うとWindows上でLinuxを実行できます。

WSLについては今までの記事で使い方などを書いているので、参照してください。

Windows Subsystem for Linux
「Windows Subsystem for Linux」の記事一覧です。

Remote Development extension packを入れる

まずはVSCodeに「Remote Development extension pack」をインストールします。

  1. サイトにアクセスします

    Remote Development - Visual Studio Marketplace
    Extension for Visual Studio Code - An extension pack that lets you open any folder in a container, on a remote machine, ...
  2. 緑色の「Install」ボタンをクリックします

  3. 「Continue」をクリックします

  4. (Chromeの場合)「Visual Studio Codeを開く」をクリックします

  5. VSCode側で開くので「インストール」をクリックします

    再起動などを要求される場合はVSCodeを再起動します。

これで準備が完了しました。

VSCodeでWSLのフォルダを開く

では実際にWSLのフォルダをVSCodeで開いてみましょう。

WSLでLinuxに入り、好きなフォルダーで「code .」と入力するだけです。

引数は開くフォルダパスになりますので、「code /」とすると「/」が開きます。

$ code .
Updating VS Code Server to version 252e5463d60e63238250799aef7375787f68b4ee
Removing previous installation...
Installing VS Code Server for x64 (252e5463d60e63238250799aef7375787f68b4ee)
Downloading: 100%
Unpacking: 100%
Unpacked 1759 files and folders to /home/xxx/.vscode-server/bin/252e5463d60e63238250799aef7375787f68b4ee.

初回は上記のようにモジュールのダウンロードが行われた後に、以下の画面が出ますので「はい、作成者を信頼します」をクリックします。

そうするとVSCodeの左側に実行したフォルダをルートとしたフォルダ階層が表示されます。

あとは対象のファイルを開くだけです。
新規作成もファイルの編集もVSCode上から実行できます。

VSCode上からコマンドの実行も可能

こうなるとすべての操作をVSCode上から実施したくなります。

実はVSCode上からターミナルを開くことができます。

「Ctrl」と「@」を押すだけ。

右下にターミナルが表示されます。

ここからWSLの操作ができるので、すべてをVSCodeから操作できます。

権限問題

権限問題が発生する場合があります。

これはVSCodeでのWSLへのログインは「/etc/wsl.conf」に記載されているデフォルトユーザーで行われるため、そのユーザーに権限がないとファイルが変更できないのです。

[user]
default=xxxxx

方法として以下の2つがあります。

  • デフォルトユーザーをrootに変更する:やりたい放題できるが危険
    「/etc/wsl.conf」の「[user]セクション「default=」の行を削除する。

  • 対象のフォルダのアクセス権を変更する:上位のアプリによっては権限が重要だったり
    「chmod」コマンドや「chown」コマンドを使う。

ほかに方法があったら追記しようと思いますが、今のところ私はデフォルトユーザーをrootにしています。

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