USB Power Delivery(USB PD)
USBは昔から電力を送ることができました。
有線マウスのLEDが光っていることなどからこれらは確認できますが、送れる電力をアップさせた規格がUSB PDです。
規格 | 送信可能電力(W) |
---|---|
USB 2.0 | 2.5 |
USB 3.0 | 4.5 |
USB BC 1.2 | 7.5 |
USB PD | 15~240 |
スマートフォンでも「高速充電対応」等とうたわれているものが増えてきています。
この「高速充電」はUSB PDを利用して多くの電力をスマートフォンに送ることで実現しています。
Anker PowerPort Atom PD 2
AnkerはGoogleのエンジニアが立ち上げたモバイルバッテリーや充電器等を製造販売するメーカーです。
amazonのセールの常連なので、amazonを利用する人はご存じの方も多いのではないでしょうか。
Ankerから販売されているPD対応の充電器は色々な種類がありますが、今回は「PowerPort Atom PD 2」を照会します。
(ちなみに執筆時点ではおうち専用のPD充電器になっています)
仕様を簡単にまとめました。
PowerPort Atom PD 2 | |
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アウトプットポート | USB C |
アウトプットポート数 | 2 |
最大出力 | 5V=3A, 9V=3A, 15V=3A, 20V=3A(Max Per Port) |
半導体素材 | GaN(窒化ガリウム) |
サイズ(mm) | 68×69×28 |
重さ(g) | 178 |
よくあるスマートフォンの高速充電には対応する出力があります。
半導体素材のGaN(窒化ガリウム)は高効率充電を可能にし、かつ本体を小さくすることができる素材です。
(ある時期から充電器が大容量で小形になったのはこの素材が関係しています。)
ちょっと重い
178gは実はちょっと重たいと感じる重さです。
iPhone 14 Proが206g、iPhone SE 3が144g、Galaxy S22が168g、Pixel7が197gですので、スマートフォン程度の重さがあります。
そして、スマートフォンよりコンパクトで厚みがあるため、実際に持つと「重いな」と思うかもしれません。
軽いのが正義!という方は「Anker Nano II」等の1ポートモデルもあります。
2ポートは必要
PDは実は最近のノートパソコンにも対応しているものもあります。
スマートフォンだけであれば1ポートのモデルでも十分なのですが、ノートパソコンも対応しているとなると2ポートは魅力的です。
また、PD対応とはいえ、出力は接続機器によってコントロールされるので、普通のUSB充電も行えます。
(その時にUSB-Cのみは少しつらくなったりするのですが)
なので、少し重くても2ポートのモデルはお勧めです。
ケーブルも大事
USB PDは充電器だけでなく、ケーブルも対応しているケーブルが必要になります。
これは高電力を通すためには致し方ないことです。
USB PDの充電器を購入される際は対応ケーブルへの交換もお忘れなく。
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