RedHatのライセンス認証(Simple content access for Red Hat Subscription Managementに対応)

Red Hat
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まずはSCAについて

今までのRedHatの場合は「システムの登録」、「プールのアタッチ」を行う必要がありました。

が、この記事の執筆時点では「システムの登録」のみでOKになっています。(yum, dnfのアップデートができるようになります。)

これは「Simple content access for Red Hat Subscription Management」が有効になっている場合のみとはなりますが、実質これがデフォルトになっているようです。(少なくとも2022年7月15日以降に作成されたアカウントでは「有効」なようです。)

「Simple content access for Red Hat Subscription Management」については以下抜粋です。下部にURLがあります。

Simple Content Access (SCA) は Red Hat のサブスクリプションツールの機能で、エンタイトルメントツールの動作を簡素化します。これにより、サブスクリプションツールの設定という複雑なプロセスなしに、Red Hat サブスクリプションが提供するコンテンツを簡単に利用できるようになります。
その結果、Simple Content Access は以下のようなプロセスを取り除きます。

  • 時間のかかるプロセス
  • 特にシステム管理担当者にとって非常に複雑なプロセス
  • ビジネスに影響を及ぼすプロセス(「間違えた」場合のペナルティーが高い)

Simple Content Access はエンタイトルメントエクスペリエンスを簡素化するため、サブスクリプションの追加、削除、および更新時に Linux 管理者が完了しなければならない複雑なワークフローはありません。SCA により、管理者は貴重な時間を節約できるので (平均で週 10 時間)、その分をサブスクリプション管理以外の作業に費やすことができます。これは、基本的に システムレベルごとにサブスクリプションをアタッチする必要性をなくす ことで実現されます。サブスクリプションをアタッチする必要がないので、サブスクリプションツールの複雑な作業の多くが軽減または削除されます。
複雑なアクティベーションキーを設定し、システムが適切なサブスクリプションを取得 (リポジトリーへのアクセスの許可) できるようにする必要がなくなりました。今後は、必要なリポジトリーを登録し、有効化するだけになります。
新しくプロビジョニングされたホストをサポートするための新しいホストとゲストのマッピングをサポートするために、virt-who を頻繁に実行する必要はなくなりました。報告用に必要に応じて virt-who を実行します。
自動アタッチによる意図しないサブスクリプションの割り当てに関する問題が解消されます。
新しいハイパーバイザーにサブスクリプションをアタッチする (または古いハイパーバイザーからサブスクリプションを削除する) という要件がなくなりました。
引用:Simple Content Access

ざっくりとした流れ

手順は「システムの登録」のみでOK。
ただ、SCAが無効の場合は「サブスクリプションのアタッチ」が必要です。

順序 内容
1 システムの登録
2 サブスクリプションのアタッチ(SCAが有効の場合は不要)

システムの登録

まずはRHNのアカウント情報を紐づけます。

  1. システムをアカウントに紐づけます

    # subscription-manager register --username <ユーザ名>
    登録中: subscription.rhsm.redhat.com:443/subscription
    パスワード:
    このシステムは、次の ID で登録されました: xxxxxxxxxx-xxxx-xxxxx-xxxx-xxxxxxxxxxx
    登録したシステム名: xxxxxxxxxx
    
  2. 念のためRedHatのホームページからも確認します

    解除する場合はunregisterオプションで解除できます。

  3. 登録状態を確認します

    # subscription-manager list
    +-------------------------------------------+
    インストール済み製品のステータス
    +-------------------------------------------+
    製品名:           Red Hat Enterprise Linux for x86_64
    製品 ID:          479
    バージョン:       9.1
    アーキテクチャー: x86_64
    

    SCAが無効な場合は追加で以下のメッセージが出ます。
    その場合は「サブスクリプションのアタッチ」に進みます。

    状態:               サブスクライブなし
    状態の詳細:       有効なサブスクリプションでサポートされていません。
    

サブスクリプションのアタッチ

本来は不要ですが、SCAが無効の場合は以下の手順の実施が必要です。

今までのRedHatではこの後アタッチする

  1. 使用可能なライセンスのリストを表示し、プール番号を確認します

    # subscription-manager list --available
    ...
    サブスクリプション名:     Red Hat Developer Subscription for Individuals
    ...
    契約:
    プール ID:                xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
    管理の提供:               いいえ
    

    個人用途で無償使用できるライセンスの場合、サブスクリプション名が「Red Hat Developer Subscription for Individuals」になります。

  2. 確認したプール番号を登録します

    # subscription-manager attach --pool=<確認したプールID>
    サブスクリプションが正しく割り当てられました: Red Hat Developer Subscription for Individuals
    
  3. 確認します

    # subscription-manager list --consumed
    サブスクリプション名:     Red Hat Developer Subscription for Individuals
    ...
    

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