Mermaidでガントチャートを書いてみよう
Mermaidについては以下の記事を参照ください。
今回はMermaidを使ってガントチャートを書いてみます。
gantt(ガントチャート)の書き方
シーケンス図はある動作に対する処理の流れを記載したものです。
以下のサンプルをもとに説明していきます。
```mermaid
gantt
title プロジェクトA
dateFormat YYYY-MM-DD
excludes weekends
section
プロジェクト開始 : milestone, m1, 2023-02-01, 0d
開発開始 : milestone, m2, after a1, 0d
開発完了 : milestone, m3, after a4, 0d
テスト完了 : milestone, m3, after b4, 0d
section 開発
開発準備 :done,a1, 2023-02-06, 2d
開発(モジュールA) :done,a2, after a1, 2d
開発(モジュールB) :active, a3, after a2, 3d
開発(モジュールC) :a4, after a3, 5d
section テスト
テスト準備 :done, b1, 2023-02-10 , 2d
テスト(モジュールA) :crit, active, b2, after a2 b1 , 2d
テスト(モジュールB) :crit, b3, after a3 b2 , 2d
テスト(モジュールC) :crit, b4, after a4 b3 , 2d
```
```mermaid
まずは、「ここからMermaidを書くぞ」の記載です。
これはMarkdownのコードを書く書式と同じで、コード名を「mermaid」とするだけです。
gantt
次に「Mermaid」の中の「gantt」だと指定します。
title プロジェクトA
続けてガントチャートのタイトルを定義します。
「title」に続けてタイトルを記載します。
これはガントチャートのタイトル部分に表示されます。
dateFormat YYYY-MM-DD
続いて、日付等のフォーマットを定義します。
ここは一般的なフォーマットを使用して記載できます。
抜粋ですが、以下の表の感じです。
フォーマット | 意味 |
---|---|
YYYY | 年(4桁) |
YY | 年(2桁) |
M | 月(最小1桁) |
MM | 月(2桁) |
MMM | 月(英語略3文字) |
MMMM | 月(英語) |
D | 日(最小1桁) |
DD | 日(2桁) |
H | 時間(24時間表記)(最小1桁) |
HH | 時間(24時間表記)(2桁) |
h | 時間(12時間表記)(最小1桁) |
hh | 時間(12時間表記)(2桁) |
a | AM or PM |
m | 分(最小1桁) |
mm | 分(2桁) |
s | 秒(最小1桁) |
ss | 秒(2桁) |
z | オフセット |
これを使えば、時間単位のガントチャートも作成できます。
excludes weekends
これは使わない場合も多いと思いますが、週末を除外するという意味です。
ちなみに残念ながら日本の祝日は定義されていないので、祝日を除外することはできません。
section
プロジェクト開始 : milestone, m1, 2023-02-01, 0d
開発開始 : milestone, m2, after a1, 0d
開発完了 : milestone, m3, after a4, 0d
テスト完了 : milestone, m3, after b4, 0d
section 開発
開発準備 :done,a1, 2023-02-06, 2d
開発(モジュールA) :done,a2, after a1, 2d
開発(モジュールB) :active, a3, after a2, 3d
開発(モジュールC) :a4, after a3, 5d
section テスト
テスト準備 :done, b1, 2023-02-10 , 2d
テスト(モジュールA) :crit, active, b2, after a2 b1 , 2d
テスト(モジュールB) :crit, b3, after a3 b2 , 2d
テスト(モジュールC) :crit, b4, after a4 b3 , 2d
では、本体部分です。
セクション
ガントチャートを例えばフェーズごとに分けたいなどの場合、セクションを使えます。
section
プロジェクト開始 : milestone, m1, 2023-02-01, 0d
開発開始 : milestone, m2, after a1, 0d
開発完了 : milestone, m3, after a4, 0d
テスト完了 : milestone, m3, after b4, 0d
section 開発
開発準備 :a1, 2023-02-06, 2d
開発(モジュールA) :a2, after a1, 2d
開発(モジュールB) :a3, after a2, 3d
開発(モジュールC) :a4, after a3, 5d
「section」の後にセクション名を記載します。
セクション名がない場合は「半角スペース」を2つ入れればOKです。
タスクの書き方
ガントチャートの場合、形は「マイルストーン」か「棒状のタスク」となります。
プロジェクト開始 : milestone, m1, 2023-02-01, 0d
開発開始 : milestone, m2, after a1, 0d
開発準備 :done,a1, 2023-02-06, 2d
開発(モジュールA) :done,a2, after a1, 2d
開発(モジュールB) :active, a3, after a2, 3d
開発(モジュールC) :a4, after a3, 5d
テスト準備 :done, b1, 2023-02-10 , 2d
テスト(モジュールA) :crit, active, b2, after a2 b1 , 2d
テスト(モジュールB) :crit, b3, after a3 b2 , 2d
テスト(モジュールC) :crit, b4, after a4 b3 , 2d
これらは書き方の決まりがあります。が、少し複雑です。
マイルストーン
プロジェクト開始 : milestone, m1, 2023-02-01, 0d
開発開始 : milestone, m2, after a1, 0d
この2つの例を使ってマイルストーンの書き方を確認します。
プロジェクト開始 : milestone, m1, 2023-02-01, 0d
記載 | 意味 |
---|---|
プロジェクト開始 | マイルストーン名 |
milestone | マイルストーン(固定値) |
m1 | 識別名 |
2023-02-01 | 開始日 |
0d | 期間 |
開発開始 : milestone, m2, after a1, 0d
記載 | 意味 |
---|---|
開発開始 | マイルストーン名 |
milestone | マイルストーン(固定値) |
m2 | 識別名 |
after a1 | a1(識別名)の後から開始 |
0d | 期間 |
タスク
開発(モジュールA) :done,a2, after a1, 2d
開発(モジュールB) :active, a3, after a2, 3d
開発(モジュールC) :a4, after a3, 5d
テスト準備 :done, b1, 2023-02-10 , 2d
テスト(モジュールA) :crit, active, b2, after a2 b1 , 2d
テスト(モジュールB) :crit, b3, after a3 b2 , 2d
この6つの例を使ってタスクの書き方を確認します。
開発(モジュールA) :done,a2, after a1, 2d
記載 | 意味 |
---|---|
開発(モジュールA) | タスク名 |
done | 完了済みタスク |
a2 | 識別名 |
after a1 | a1(識別名)の後から開始 |
2d | 2日かかる |
開発(モジュールB) :active, a3, after a2, 3d
記載 | 意味 |
---|---|
開発(モジュールB) | タスク名 |
active | 実行中タスク |
a3 | 識別名 |
after a2 | a2(識別名)の後から開始 |
3d | 3日かかる |
開発(モジュールC) :a4, after a3, 5d
記載 | 意味 |
---|---|
開発(モジュールC) | タスク名 |
a4 | 識別名 |
after a3 | a3(識別名)の後から開始 |
5d | 5日かかる |
テスト準備 :done, b1, 2023-02-10 , 2d
記載 | 意味 |
---|---|
テスト準備 | タスク名 |
done | 完了済みタスク |
b1 | 識別名 |
2023-02-10 | 2023年2月10日から開始 |
2d | 2日かかる |
テスト(モジュールA) :crit, active, b2, after a2 b1 , 2d
記載 | 意味 |
---|---|
テスト(モジュールA) | タスク名 |
crit | クリティカルタスク |
active | 実行中タスク |
b2 | 識別名 |
after a2 b1 | a2(識別名)とb1(識別名)の後から開始 |
2d | 2日かかる |
テスト(モジュールB) :crit, b3, after a3 b2 , 2d
記載 | 意味 |
---|---|
テスト(モジュールC) | タスク名 |
crit | クリティカルタスク |
b3 | 識別名 |
after a3 b2 | a3(識別名)とb2(識別名)の後から開始 |
2d | 2日かかる |
ちょっと複雑ですがこのように記載することでガントチャートが作れます。
最後は閉じるのを忘れないように。
```
まだまだあります
すべてはこの記事に乗せられないので、さらに細かなガントチャートを書きたい場合は公式をあわせて参照してください。
こんなのが書きたい!というのがあればコメントを頂ければ追記しますのでぜひコメントまで。
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